- 小学生のつよしは、夕食にうな丼を食べられることを喜び、おいじさんに告げた。すると、おじいさんは、かつて田んぼで捕まえた天然のウナギがとても美味しかったことを語り始め、『ウナギは古い友だち』と言った。つよしは、『友だちであるはずのウナギを殺して食べてしまうこと』に納得いかない。さて、おじいさんは、その真意を、つよし、そして我々読者に、に分かってもらえるのであろうか?
- おじいさんは、『田んぼの真ん中にある井戸にウナギが沢山集まっていたこと』、『今でも田んぼで小ブナを育てている長野県佐久市の人たちのこと』、『水温を上げる田んぼの生き物の話』、『田んぼに生じる不思議なにごりの重要な役割』、『田んぼの生き物はお互いを食べあって助け合っていること:IGP理論』などなど、様々な話題を展開して行き、我々は先の真意を理解するようになる。最後に、つよしは、自発的に知りえた新しい田んぼの友だちのことについて、おじいさんと語り合った。子ども向けの本でありながら、大人も、相手の自発性を伸ばすおじいさんのユニークな「聞く力」と「雑談力」に引き込まれて行く。
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- (紹介されている水辺の生物の生態)
・ウナギ(条鰭綱ウナギ目ウナギ科)
・ドジョウ(条鰭綱コイ目ドジョウ科)
・改良ブナ(条鰭綱コイ目コイ科)
・アイガモ(鳥綱カモ目カモ科)