才井戸流れの訪問1回目(2020年9月26日土曜日)

  • (訪問1回目)ウズムシを見つけた水環境:午前10:30, アカウキクサ類周辺の水(水温20.2℃, pH 5.35)

    午前9時半頃に、本研究会の観察会で訪問しました。20年程前まで、水田地帯が広がっており、スナヤツメが生息しておりました。本研究会の飯尾俊介先生によると、この地域の水田では、湧き水を灌漑水として利用していたので、田面水の水温が低くなり、水稲栽培に苦労していたそうです。そのような特殊な水田には、どのようなウズムシがいたのでしょうか? 耕作放棄地となり、広がるヨシ帯に当時の「田んぼのウズムシ」が今も生き残っているかも知れません。ウズムシ調査セットをリュックい入れて、観察会に参加しました。


    • しかし、長靴を持参ぜず、ヨシ帯には踏み込めませんでした。20年前にあった整備された農道はなく、多くの水たまりに行く手を阻まれました。そのために、気持ちを切り替えて、所々の小池に繁茂していたアカウキクサ類周辺の水を採取することにしました。

      • 水試料1L中にコガタイトヒメウズムシ(Catenula leptocephalaが2匹おりました。池や湿地で見つけたのは初めてです。もしかすると、かつて、水田に生息していた個体群の末裔かも知れませんね。その他、フタバカガロウ属の幼虫、マルミジンコ科の仲間、ユーグレナ属など、この水域の微小水生生物群集構造に関する情報を得ることが出来ました。